遠ざかる韓国
「対日強硬」は一時的現象ではない
2012年9月号
「またかと思っているだろうが、今回はこれまでとは違う。機が熟していた韓国の対日姿勢転換のきっかけに過ぎない」
日韓関係を長年取材し続けてきた在ソウル韓国人記者はこう語る。
李明博大統領の竹島上陸、天皇陛下への謝罪要求、首相親書の受け取り拒否と、これまでの認識を覆す動きが立て続けに起きている。
振り返れば、歴代韓国大統領は、任期切れ間際になると国民受けを狙った行動に出てきた。在任中に南北首脳会談が実現すれば歴史に名も残せるだろうが、李大統領のようにその望みがなければ、対日強硬パフォーマンスに走らざるを得ない。