「マフィア国家」と化すロシア
「巨額公金」を壟断するプーチン一派
2012年8月号
ロシア極東ウラジオストクで九月に、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が開かれる。プーチン大統領は世界の首脳に、自慢のプロジェクトを大得意で紹介することになるが、地元からは「見かけ倒しの祭典」との批判が上がっている。業者に公共事業をばらまいただけの、腐敗と汚職の象徴になるのは確実で、虚飾の宴は二〇一四年のソチ冬季オリンピック、一八年のサッカー・ワールドカップでも続きそうだ。