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経済

セブン-イレブン「最高益」のカラクリ

仕入れ段階でピンハネ疑惑

2012年7月号

「どんなことでもいい。そこに行けば、いつも必ず小さな幸せに出会える」  テレビCMでそんな風にうたうセブン&アイ・ホールディングス(鈴木敏文会長・CEO、以下HD)が、二〇一二年二月期決算で過去最高、二千九百二十億円の営業利益を叩き出した。利益の柱は、言うまでもなくコンビニの雄、セブン-イレブン(以下セブン)で、HD全体の営業利益の実に六二・七%に及ぶ。  セブンは東日本大震災の後、「意外と便利」と高齢者や主婦層の心をつかんで利用者層をさらに拡大。グループ共通のプライベートブランド「セブンプレミアム」の好調に加え、かつてない出店攻勢で、今期はコンビニ部門で百四十二億円の増益をめざすと鼻息も荒い。  だが、HDの高収益を二十四時間三百六十五日、現場で支えている加盟店店主たちは「小さな幸せ」どころか青息吐息。手元にある首都圏某店舗の決算書を見ると、月商は一千七百万円を上回るにもかかわらず、利益(店主夫婦の収入)は三十万円以下。しかもこの店主Aさん曰く、「これがうちでは標準」だというから驚きだ。

セブンの中抜きを示す「証拠」

 なぜ本部ば・・・