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政治

《政界スキャン》

戦後四度目の「転機」が到来

2012年7月号

 いつまでも政治が漂流していいわけはない。このまま放置すると国の行く末が危しくなる。

 だが、政治家もそれほど鈍感ではない。政治の現状を切り替えようとする機運が出てきた。戦後の六十七年、四度目の転機が近づいていると思われる。まず次の発言をお聞きいただきたい─。

 野田佳彦財務相「衆参がねじれている現状では、(自民、公明両党との)連立でなければ政治は前進しない。頭を下げ正面玄関をノックしてお願いすることから始める」(二〇一一年八月)

 野田首相「大連立はいろんなチャンネルを使ってやるべきだ。行き着く先に何を描くかということはいろいろあるかもしれない」(二〇一二年三月)

 谷垣禎一自民党総裁「衆院選を戦えばどちらが勝つかは別として、(民主党の)足を引っ張るのはやめる流れに持っていかないといけない」(一二年二月)

 岡田克也副総理「自民党が民主党を批判し、民主党が反論する政治を国民は求めていない。互いに譲り合って合意に達する政治を実現しない限り、既存政党はますます国民から見放される」・・・