国を滅ぼす「地方分権」
おぞましき自治体官僚
2012年7月号
「霞が関の官僚が悪の権化のように叩かれているが、では地方自治体職員は聖人君子なのか」
国土交通省のある幹部はこう問いかけた。
雨後のタケノコのように生まれた、「大阪維新の会」に代表される地域政党が揃って掲げる「地方分権」。最近では、「地方主権」「地域主権」なる言葉もあるが、国の権限・財源を地方に移せと言っている点では大きな差異はない。
この議論には致命的な欠陥が存在し、現在、中心にいる大阪市長橋下徹がぶちあげた「大阪都構想」も綻びを見せ始めた。