スペイン政財界を牛耳る「宗教組織」
経済危機招いた「エリート信者」たち
2012年7月号
スペインの債務危機が重大局面に入った。ラホイ政権は六月、欧州連合(EU)に銀行救済を要請し、苦境が鮮明になった。ユーロ圏第四の大国は最悪の不動産バブルを抱えており、その影響はギリシャを遥かに上回る。背景には、「オプス・デイ」(ラテン語で「神の業」)というカトリック教会の組織のメンバーが多数かかわっており、スペインの闇を浮かび上がらせている。
2012年7月号