メキシコ麻薬戦争の元凶は米国!?
「組織寄り」新政権誕生が濃厚
2012年6月号
麻薬戦争が吹き荒れるメキシコで、かつての与党「制度的革命党」(PRI)が七月一日の大統領選で政権復帰を果たす勢いだ。エンリケ・ペーニャ・ニエト前メキシコ州知事(四十七歳)が世論調査で、現与党「国民行動党」(PAN)の女性候補、ホセフィナ・バスケス・モタ氏に大差をつけている。「麻薬カルテルとの戦い」の失敗を受け、ペーニャ氏は政策変更を示唆。米政府も、PRIがカルテルとの共存に戻ることに懸念を強めている。