「指揮者」の世界でも新興国が台頭
実力未知数ながら「人気」優先で
2012年5月号
クラシックの指揮者をめぐる勢力地図に異変が生じている。これまでマエストロの「産出国」ではなかった国や地域から注目株が台頭してきているのだ。しかもそれほどキャリアを積まないうちから、有名欧米楽団の音楽監督や首席指揮者にいきなり迎えられるなど、従来の常識では考えにくい異例の抜擢も目立つ。これらの現象は、本当に彼らの傑出した才能ゆえの「快挙」なのだろうか。
2012年5月号