不穏な空気漂う人民解放軍
囁かれる「薄熙来事件」への関与
2012年5月号
中国共産党の次期指導部入りが確実と見られていた薄熙来・重慶市党委員会書記の失脚は、妻の英国人殺害という猟奇的なスキャンダルに発展した。
だがそれに目を奪われて、人民解放軍を取り巻く「奇妙な動き」を見落としてはならない。薄熙来と同じ太子党の軍人たちの間に、薄熙来解任に反発する空気が強まっている。軍営の中では「気分はクーデター」と言えるほどの不穏な空気が漂っていた。