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経済

あおぞら銀で「不良外国人」が跋扈

とめどなき行内の荒廃ぶり

2012年4月号

 三十歳代の中堅行員A氏は昨年後半、あおぞら銀行を退職した。その理由は「先行きが見えなくなったから」だと言う。「昨年六月に始まった人事制度改革は名ばかりの改革にすぎず、公的資金返済が迫るなかでの人件費圧縮のためのリストラだった」。  A氏が語る人事制度改革とは、行員を広範に異動させながら、多くの行員の年収を一〇~二〇%幅で引き下げていくという苛烈なものだ。  退職こそしなかったものの、やはり、気力が失せてしまったという営業部門の幹部であるB氏は「俺たちの給与を下げる一方で、得体の知れぬ外国人たちを次々と採用している」と憤懣やる方ないという表情で、あおぞら銀行の実情をぶちまける。「退職した多くは、入社以来、厳しい経営状況のなかで頑張ってきた若手、中堅。彼らにまでとうとう見切りをつけられたということだ」。  前身である日本債券信用銀行の経営破綻から数えて十五年目。この秋には総額一千七百九十六億円の公的資金のうち、大半に相当する約一千五百億円の返済が控えている。そんな中で、あおぞら銀行では今、深刻な「異変」が起きている。

プリンス社長の目に余る「私物化」

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