「矮小政局」の責任はメディアにも
まるで少年探偵団
2012年4月号
衆議院第一議員会館の八階でエレベーターを降りると、異様な光景が目に飛び込んでくる。薄暗い廊下に、文字通り「いい若いもん」十数人がたむろしている。膝にパソコンを置いてキーボードを打つ者、携帯電話で外部と連絡を取り合う者。座り込んで読書をしている者もいる。そこは民主党政調会長前原誠司の事務所前である。ほぼ全員が「前原番」と言っていいだろう。前原を訪ねる政治家や官僚、経済人をチェックし、前原の出を待つのである。夕方になると議員会館を出る前原を囲み、押しくらまんじゅう状態で議員会館玄関まで一緒に歩く。こうした光景が日常的に繰り広げられる。