西風 370
大盛況「維新政治塾」の実情
八木亜夫
2012年3月号
三千三百二十六人。大阪市長の橋下徹氏が率いる地域政党「大阪維新の会」が三月に開講する「維新政治塾」への応募者数だ。維新の会が次期衆院選候補を塾生から選ぶとあって、「乗り遅れるな」と全国から応募者が殺到した。
橋下氏と同様に政治塾開講を表明している愛知県の大村秀章知事の手元には、二月下旬でも定員(百人)をわずかに上回る百数十人の応募が届いただけなのに比べ、圧倒的な人気を誇る。
あまりの盛況ぶりに、維新の会は当初予定していた定員枠(四百人)を撤廃し、大半を受け入れることに。大阪を牛耳った後の国政進出にも期待が高いことを知り、橋下氏は「日本も捨てたもんじゃない」と興奮していたという。
特に政党関係者に衝撃を与えたのは、応募者に中央官僚や弁護士らに混じって、民主党現職の高橋昭一・衆院議員(兵庫四区)まで含まれていたことだ。
高橋氏は「僕は、民主党も維新も改革マインドは同根だと思・・・