フランス「国家丸抱え経済」の限界
「政権交代」すれば危機は加速
2012年3月号
四月二十二日に第一回投票を迎えるフランスの大統領選で、野党社会党のフランソワ・オランド候補が、現職のニコラ・サルコジ大統領を決選投票(五月六日)で破り、十七年ぶりの政権交代を実現しそうな情勢だ。社会党は、現状でも強すぎる経済への国家介入を、一段と強めると公約しており、ユーロ圏第二の経済大国の混迷は、いよいよ深まる見通しである。
2012年3月号