衆院選の年、と言われているが、衆院議員の任期は来年八月末まであるので、年越しになる可能性も残されている。しかし、各党とも、

「通常国会会期末の六月解散に絞られた」

　と想定して走り出した。想定どおりにならない場合も当然ある。

　ことに今回は解散時期が「消費増税政局」の展開と深くからむから、単純でない。一〇％に税率を引き上げる方針を決め、不退転の決意を表明している野田佳彦首相は、一月十六日の民主党大会で、

「衆院解散しろという野党に対しては、やるべきことはやって、やり抜いて、民意を問うことをはっきり宣言したい。（野党が消費増税法案に反対なら、衆院は与党単独でも可決させ）参院に送り、野党に『この法案をつぶしたらどうなるか』と考えていただく手法も時には採用していく」

　と述べた。早くも興奮気味だ。

　衆院の構成は現在、民主二百九十一、自民百二十、あとの六十八議席を中小政党と無所属で分け合っている（欠員一）。選挙にな・・・