マレーシアにも「バブル崩壊」の兆し
中国経済減速が引き金に
2012年2月号
マレーシアの首都クアラルンプール(KL)市内は近年、交通量が増え、タイのバンコク、インドネシアのジャカルタのような酷い渋滞都市の様相を見せ始めている。好調な経済を背景とした自動車販売台数増加に加え、市内各所で続く開発、建設工事による交通規制が拍車をかけているのだ。
槌音が高く響く建設ブームを誘発しているのがキャピタルゲインを狙った海外からの投資マネーの流入だ。そして、特に中国系ファンドの不動産取得がここ数年、都市部における不動産価格や地価の高騰を招いている。