レバノンでCIAが失態 諜報組織網が完全に破壊される
WORLD●情報カプセル
2011年12月号
冷戦期から、「中東最大の諜報戦の舞台」として知られているレバノンのベイルートで、米国中央情報局(CIA)のスパイ組織網がほぼ壊滅した模様だ。
近年、ベイルートはCIAにとって、イスラエルとの武装闘争を続けるとしているシーア派武装組織・ヒズボラのみならず、近隣のイランとシリアに対する諜報活動のうえで欠くことができない拠点になっていた。
当然のことながら、CIAは公式のコメントを避けている。米全国テレビネットのABCなどが伝えたところによると、ベイルートの米国大使館が組織し、ヒズボラ内部に潜入させていたスパイが摘発された。中には幹部クラスも含まれ、約三十人もの要員が、ヒズボラの手によって摘発されたという。
加えて、ベイルートに設置されていた秘密回線も破壊された。これは、イランに潜入させているCIAの工作員との交信に使われていたもの。
こうした一連の情報について、ある米国の諜報筋は、「CIAの近年稀に見る大失態。これで今後、ヒズボラについてまったく情報が取れなくなった」と今回の報道を認めた。{br・・・
近年、ベイルートはCIAにとって、イスラエルとの武装闘争を続けるとしているシーア派武装組織・ヒズボラのみならず、近隣のイランとシリアに対する諜報活動のうえで欠くことができない拠点になっていた。
当然のことながら、CIAは公式のコメントを避けている。米全国テレビネットのABCなどが伝えたところによると、ベイルートの米国大使館が組織し、ヒズボラ内部に潜入させていたスパイが摘発された。中には幹部クラスも含まれ、約三十人もの要員が、ヒズボラの手によって摘発されたという。
加えて、ベイルートに設置されていた秘密回線も破壊された。これは、イランに潜入させているCIAの工作員との交信に使われていたもの。
こうした一連の情報について、ある米国の諜報筋は、「CIAの近年稀に見る大失態。これで今後、ヒズボラについてまったく情報が取れなくなった」と今回の報道を認めた。{br・・・