「落日」シャープが 最後の足掻き
補助金ビジネスにしがみつく
2011年10月号
「液晶テレビのシャープ」が「太陽光のシャープ」に一大事業転換を図ろうとしている。液晶テレビの主要部品である液晶パネルでは、三重県・亀山工場に三千億円の巨額投資をしてきたが、韓国・台湾勢のそれを上回る投資競争にギブアップ。そこへきての東日本大震災後の電力危機を追い風に、今度は太陽光パネルから太陽光発電にまで進出しようとしているわけだが、その足元もまたあやうい。社運を賭けた液晶パネルで無残に敗れ、期待の太陽光パネルも暗雲が立ち込める。まさに落日のシャープが最後の足掻きを見せている。