さらなる「属国化」進む北朝鮮
中国が「服従」を強化
2011年10月号
中朝関係が変質している。もちろん、これまでの「中国の属国としての北朝鮮」という構図自体に変化はない。しかし、国際社会における中国の責任の増大とともに、従来の北の「ならず者」行動を野放図に許すこともできなくなっている。北朝鮮の命綱である「援助」の態度にも変化が見える。北朝鮮の「体制維持」が中国の国益であることに変わりはないものの、中国はこれまでより「ドライ」な関係のなかで、北朝鮮を完全に服従させようとさえしている。