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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》「福島」を食い物にする「被曝医療」

長崎・広島系「御用学者」のやりたい放題

2011年9月号

 原発被災地・福島県の医療を巡って、県民が腹に据えかねる事態が続いている。怒りの矛先を向けられたのは、被曝医療の第一人者を自任する長崎・広島系の学者たちだ。中でも山下俊一・長崎大学教授に対しては、怨嗟の怒号が轟く。

 山下教授は、三月十九日、福島県知事の要請により、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した。四月一日には福島県立医科大学理事長付特命教授、七月十五日には同副学長を兼任し、一挙に福島県の放射線対策をリードする地位にのし上がった。また、四月六日には官邸の原子力災害専門家グループにも招聘され、政府にも強い影響を及ぼす立場だ。

 その山下教授がいま、福島県の市民団体などから厳しく指弾されている。放射線リスクアドバイザー解任を求め、署名活動も展開中だ。また、作家の広瀬隆氏らは、東京電力会長・社長等と併せて、山下教授を業務上過失致傷罪で刑事告発している。世界で唯一、原子爆弾を投下された国の被曝医療をリードする学者たちは、なぜこれほどまでに怒りを買ったのか。

「被曝ムラ」という名のアンタッチャブル

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