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社会・文化

復活するタイガー・ウッズ

スウィング改造が結実

2011年5月号

「まさに黄金期のタイガーのショットそのものだった」
 今年のマスターズ二日目、タイガーと同組でプレーした昨年の全米オープン覇者、グレーム・マクダウエルは印象を振り返った。
 タイガーはいつ復活するのか―。全世界が固唾を呑んで見守っている。マスターズでのプレーで、その片鱗は感じられた。ただ、結果が伴わなかったことで、「往時の輝きを取り戻せていない」との論評も見られる。

「パット下手」は数年来


 しかし、同伴プレーヤーが指摘するように、スウィングとショットは確実に全盛期のそれに近づいている。これは、昨年からの「スウィング改造」が結実しつつあることを示す。在米ゴルフジャーナリストの舩越園子氏が語る。
「改造に取り組み始めたのは八月の全米プロゴルフ選手権の練習日。前週の最終日に77を叩いて最下位から二番目という惨憺たる成績に終わり、さすがになんとかしなくてはと思ったのがきっかけ」
 練習ラウンドの際、突然、ショーン・フォーリーの手ほどきを受け始めたのだ。キャディの・・・