高笑い止まらぬロシア
「オイル・バブル」をフル活用
2011年4月号
世界最大の石油産出国であるロシアの高笑いが止まらない。油価高騰と日本の原発事故が、ロシアの地位を確実に押し上げている。
石油輸出国機構(OPEC)は、近く原油価格が一バレル百二十ドルに近づくと予想している。
ロシアの国家予算は一バレル七十五ドルで積算されており、これを上回ると全てが「余剰歳入」となる。またもや「オイル・バブル」が再現されつつあるのだ。
クドリン財務相によれば、原油高騰により、今年の経済成長率も四%以上に回復し、国債発行額も三分の一以上縮減可能だという。
そのことを証明するかのように、BRICs諸国の中で、ルーブルだけが対ドル比で最大の上げ幅を示すなど、ロシア経済全体が俄かに好転している。
ロシア政府関係者の多くが、「中東の政情不安が長引くことを願っている」と口を揃える。
しかし、欧州に対する資源を背景とした「強面外交」は、以前ほど効かないとの指摘もでている。そんななかで、混乱が続く日本が標的になっている。
石油輸出国機構(OPEC)は、近く原油価格が一バレル百二十ドルに近づくと予想している。
ロシアの国家予算は一バレル七十五ドルで積算されており、これを上回ると全てが「余剰歳入」となる。またもや「オイル・バブル」が再現されつつあるのだ。
クドリン財務相によれば、原油高騰により、今年の経済成長率も四%以上に回復し、国債発行額も三分の一以上縮減可能だという。
そのことを証明するかのように、BRICs諸国の中で、ルーブルだけが対ドル比で最大の上げ幅を示すなど、ロシア経済全体が俄かに好転している。
ロシア政府関係者の多くが、「中東の政情不安が長引くことを願っている」と口を揃える。
しかし、欧州に対する資源を背景とした「強面外交」は、以前ほど効かないとの指摘もでている。そんななかで、混乱が続く日本が標的になっている。
対欧州では苦戦
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