共和党の「ダークホース」は誰か
動き出した米大統領候補者レース
2011年3月号
二〇一二年の大統領選挙に向け、共和党の大統領候補選びが本格的に始まった。オバマ大統領の支持率はやや持ち直し傾向にあるとはいえ、依然としてかつてのような勢いはない。二月二十日に行われたギャラップ社の調査ではオバマ大統領の支持率は四八%と五〇%を割り込んでいる。同日のラスムーセンの調査では支持率四四%に対して不支持率が五五%と大きく上回っている。
次回の大統領選挙は、共和党にとって政権奪回の絶好のチャンスであることは間違いない。まだ正式に出馬表明をした候補者はいないが、共和党の有力な候補者は早くも出そろった観がある。
駐中国大使が急浮上
世論調査で他の候補者を一歩リードしているのはミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事とマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事だ。昨年十一月以降、八回行われた世論調査でロムニー氏が最高の支持率を五回得ている。ハッカビー氏は三回だ。平均支持率で両者は拮抗している。二月十八日にワシントンで開催された全国の共和党系の草の根活動家が結集した「保守政治行動会議」・・・