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経済

武富士再建に「出来レース」説

新生銀とファンドが共謀か

2011年2月号

 経営破綻した消費者金融大手、武富士の周辺に不穏な情報が駆け巡っている。経営破綻が決まった当初より、「計画倒産」の噂も根強かった同社だが、ここにきて浮上しているのはその再建作業プロセスに関するものだ。
 武富士が経営破綻したのは昨年九月二十八日。資金繰りの悪化を来していた同社は会社更生法適用を東京地裁に申請、同日、東京地裁はその申請を受理した。以後、同社は東京地裁が破産管財人に任命した小畑英一弁護士(LM法律事務所所属)のもとで、再建に必要なスポンサーの選定作業を進めている。「二月末の第三次入札、最終決定」という当初の予定通りのスケジュールで、現在スポンサー候補は五社に絞られている。具体的にはテキサス・パシフィック・グループ(TPG)、サーベラスという米系ファンド二社、韓国系ファンドのA&Pファイナンシャルのほか、東京スター銀行とJトラストの国内勢二社だ。
 一見、順調に進捗しているようにみえる再建プロセスの裏で浮上している暗い噂。それを一言でいえば、「出来レース」ということになる。

旧長銀再建の構図と生き写し

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