《世界のキーパーソン》チャールズ・コーク(コーク・インダストリーズCEO)
米保守勢力の大スポンサー
2011年1月号
明けて二〇一一年は、オバマ大統領就任から二年。次期大統領選まで二年を切り、再選へ向けた動きが本格化する年である。その目論見の大きな障害となりそうなのが、チャールズ・コーク氏(七十五歳)だ。米フォーブス誌の富豪ランキングで世界二十四位(資産百七十五億ドル)に入る富豪で、米保守勢力を裏から支える大スポンサーだ。共和党のスポンサーとなる資産家は他にもいるが、コーク氏はティーパーティ運動を育て、先の中間選挙で民主党の歴史的大敗を演出した「実績」がある。
同氏には、デビッド・コーク氏(七十歳)という弟がいる。同じく世界二十四位の富豪であり、政治活動も一緒に行う。コーク兄弟の政治信条は「リバタリアン(自由市場主義)」だ。デビッドは一九八〇年の大統領選挙で「リバタリアン党」の副大統領候補として立候補し、社会保障制度や連邦準備制度理事会(FRB)の廃止を訴えている。両氏の父親であるフレッド・コーク氏(故人)は超保守主義反共グループである「ジョン・バーチ協会」の理事を務めていた。いわば筋金入りの保守一家なのだ。
コーク兄弟が経営する「コーク・インダストリーズ」は一九四〇年に父親・・・
同氏には、デビッド・コーク氏(七十歳)という弟がいる。同じく世界二十四位の富豪であり、政治活動も一緒に行う。コーク兄弟の政治信条は「リバタリアン(自由市場主義)」だ。デビッドは一九八〇年の大統領選挙で「リバタリアン党」の副大統領候補として立候補し、社会保障制度や連邦準備制度理事会(FRB)の廃止を訴えている。両氏の父親であるフレッド・コーク氏(故人)は超保守主義反共グループである「ジョン・バーチ協会」の理事を務めていた。いわば筋金入りの保守一家なのだ。
コーク兄弟が経営する「コーク・インダストリーズ」は一九四〇年に父親・・・